Thursday, February 16, 2012

F1 2012 考察① マクラーレン、ルノー

新車発表もメルセデスGPとHRT以外終わり、テストも開幕しヘレスのテストの情報もだいぶ出そろいました。バルセロナのテストでは各チームも新車の基礎データやピレリの2012年タイアの性格・性能も解析して新たに開発パーツ等を投入することとなるでしょう。
バルセロナはテストの舞台としては申し分ないでしょう。高速・中速・低速コーナー全てあり、車のトータルなバランスが問われるサーキットです。燃料レベルや装着タイアが微妙ですがヘレスでのタイムを見る限りレッドブルは手堅く速く、マクラーレンは不気味な速さ、そして伏兵ルノーと言ったところでしょうか?

まずはルノー。ライコネンが復帰しチームとの蜜月で両方から感じの良いコメントが出ています。マシンもきれいな仕上がりに見えます。このチームを「伏兵」とするのはやや気が引けます。何といっても2000年以降チャンピオンを2回もとっているチームです。ルノーの「ワークス」ではなくなり、個人的に非常にエンジニアとして優れ、経験も豊富なパット・シモンズが抜けたと言っても、エンジニアリングのレベルは高いと思います。そしてこのチームのデザインチームの想像力はずば抜けています。ヘレスのテストで特筆すべきなのはミディアムラン、すなわち15周程度のランで安定したタイムを刻んでいたことです。そのときのドライバーはグロージャンです。まだ最終的なパフォーマンスのわからないグロージャンですが注目に値するタイムで走行。マシンの特性も良いようです。この後のテストで方向性を失わないで熟成が進めばルノー・ライコネンのコンビネーションから目が離せないかもしれません。

マクラーレン。ばずび〜のお気に入りのチームです。ここは今年唯一ハイ・シャーシーを採用していません。ハイシャーシーとは、ノーズ部分を高くすることでフロントの空力効果を高めてできるだけノーズの下に空気を流すコンセプトです。マクラーレンのみハイシャーシーを採用せずきれいな段差の無いノーズ、そして他より低いフロント周りを採用しています。これは重心を低くすると言うレーシングカーのみならず運動性能が必要な物の基礎の基礎です。この辺りの違いで11チーム対1チームでどういう結果になるのか。注目です。


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