Sunday, September 9, 2012

F1雑記帳

Formula One、いわゆるF1という自動車レース最高峰の祭典を初めて見たのは1970年代なので、35年ぐらい見続けている。子供の頃は特に細かい事は知らなかったので、勝っている、若しくは先頭を走っていてテレビによく映るドライバーをその場で応援する程度であった。その後10代半ばぐらいからはいろいろな情報を集めかなり真面目なファンとなっていった。大学に進学し、専攻も機械工学ということもありかなりテクニカルな面にも注目し、また海外で進学した大学がF1デザイナーなどの卒業校であり、当時F1界を圧倒したエンジン・サプライヤーの本田技研と繋がりがあるなどの幸運にも恵まれ、学生として技術的にはかなり内部に入れた。
まぁその後どのような事になったかは割愛するとして、まぁなにが言いたいか、と言うと、自称ハードコアなF1ファンだということだ。

そんな僕だが、最近のF1は実につまらない。つまらない、と言っても毎レース見ている。なぜまだ見るのだろうか。やはり技術的な観点や、ドライビング技術など見せてくれる物は未だにあると思うからだ。そしてやはり世界選抜の才能あるドライバー達の戦いを毎回期待する。

昨今のF1ではコストが暴騰し年間数百億円単位の運営費がかかると言われている。宣伝効果を狙ったスポンサーからのフィーもあるが、今までは自動車メーカーが莫大な金額を投資してきた。これもリーマン危機、欧州債務危機などによる世界的な恐慌により自動車メーカーも撤退が相次ぎ(本田、トヨタ、BMW)、世界最高峰の自動車祭典のF1も、さすがにコスト削減に手を付け出しているようである。

そこでF1はエンジンやギアボックスなどの大きなパーツの耐久性を高めてコスト削減しようとした。それが今レースで見かける「予選グリッド降格」というペナルティに繋がる。

エンジンは年間8機、ギアボックスは5レース使わなくては行けない。例えばギアボックスが不調で土曜日に交換すると、レースのスタートグリッド降格となる訳だ。しかし、金曜日の練習走行でギアボックスを換えてもペナルティは発生しないなど、素人には分からないような細かいポイントもある。

コレはこれで良いのかな、と思いつつも、やはり自動車レースの最高峰であるかぎりは個人的にはこのような制約無くドライバー達の戦いを見たい訳です。予選4位(12年イタリアGPのPaul di Resta)と言う素晴らしいポジションがグリッドではギアボックスを換えただけで9位になってしまう。これは誠に残念。

もっとシンプルに分かりやすい戦いを視聴者に届けるべきだとつくづく思います。

なんて、言って今夜も9時からはテレビに釘付け。何といってもF1は個人的にとても楽しいのである。


No comments:

Post a Comment