金曜日の原油高につられた円安(主要通貨に対して総じて)は結構な動きだった。特にポンド・円はレンジ315pipsと10月の為替介入以来の大きなレンジとなった。ちなみに200日平均レンジは135pips。大きな動きだった。他のクロス円もにたような感じ。
週末にはG20もありこの会合で欧州の債務危機沈静化に向けたさらなる支援が議論される可能性があるとの見方でユーロが買われていたがIMFとの合意もなく肩すかしを喰らった印象。そもそも金曜日の動きは少々やり過ぎ観もあり今日は調整色が今の所強い。IMFに関しては現状のバランスシートだと6割以上が欧州ものとなっており、本来の国際通貨基金の枠を大きく外れている。この辺りは米・日・中も警告を発信している。ガイトナー長官のコメントは重要だった。
[メキシコ市 26日 ロイター] ガイトナー米財務長官は26日、米政府は「米国のIMF(国際通貨基金)の資金増額について議会に要請するつもりはない。それが必要だとも望ましいとも感じない」と述べた。
20カ国財務相・中央銀行総裁会議(G20)後の記者会見で語った。
また、欧州の金融ファイアウオールについて、「信頼でき、期待される目的を達成するためには、妥当とされる規模よりも大きくなければならない」と述べた。
さらに、ユーロ圏債務危機に関連し「最も重要なのは、欧州がより信頼できる安定化の基盤構築へ向けて進展しつつあることだ。イタリアとスペインの新政府が経済的問題に対処するために取った一連の改革措置とその影響には、大変勇気づけられている」と述べた。
とは言え後にメキシコ・カルステンが「国際通貨基金(IMF)資金枠増強の具体額は議論しなかった」と言う等総合するとG20は欧州にしかっりしろと叱咤している様子。
再度ユーロ売りが発動することを個人的には熱望している。なにしろショートから入りたいもので。。。
その他では
エルピーダ・メモリー(6665)が会社再生法適用申請。DRAM業界は厳しい環境でしたし円高はこういった企業には逆風でした。ビックリはしないというのもこれは英語で言う"question of when rather than if"、訳せば時間の問題だったわけで残念ですが、って感じ。まぁ韓国が国益を挙げて全力でサポートしたHynix等に比べ、日本連合は腰が入っていなかったのかなと。日本の銀行ももう少し頑張っても良いんじゃないかと思うけどね。東電なんかサポートするんだったらって思うけど。。まぁDRAMみたいなコモディティ化した商品は韓国とか蛮国にまかせとけばよろしい。
今日オンライン(ラジコ)でひふみ投信の藤野さんがゲスト出演していた日経ラジオ番組を聞いていたのだがびっくりした。なんと日本を代表する経団連は会長一人に副会長と言われる老害が18人もいるそうだ。1+18で合計19社も日本を代表する会社から老害が招聘されているらしい。そのうち過去10年間で株価が上がった会社は6社のみ。ようするに会社経営と言う観点ではとても成功したとは言えない方々が日本の産業代表として経団連の上層に老害として居座っているらしい。これはすごい。
そして静かに巷間を騒がせているAIJ。個人的には聞いたことないが世界的な流行(?)のアルファベット3文字破綻説にそってますね。UFJ, AIG, IBJなどなど。おそらくオルタナ投資かストラクチャード・クレジット。多分両方。この2つの商品をきちんと分析できる日本人投資家はまずいない。これらは分析というより人的コネ。アングロサクソンの本音を探り出せる日本人で金融に身を置く人間は少ない。どうせ英語できます。私・僕はアグレッシブにできます。ていど。欧米人はしたたかだからケツの毛羽までむしられる。でも英語できる日本人はむしられてることさえ分からないうちに沈没するんですよ。日本の外資投資銀行なんて力量は低い。そんな外資に食い物にされて東京の営業は小さくボーナスもらって六本木で遊んでハッピー。利益・詐欺収益のほとんどはロンドンかニューヨークに持ってかれたんだろう。合掌
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